というわけで、今日はTwitterのお話をしたいと思います。
Twitterは、はじめたばかりなんですが、似たサービスのTimelogを運営するベンチャー企業の社長さんと縁がありまして、その人と少し仕事をしていた時に考えていたことです。twitterって、やってる人にとっては、これ以上無いってぐらいシンプルなサービスなんですが、知らない人に説明するのはとても難しい。一通りできることを話しても、「それで、何が面白いの?」なんて言われちゃいます。で、今日は、僕が考えるtwitter的なサービスの素晴らしいところを1つ、ご紹介します。
Twitterに限らず、きちんとしたコミュニケーションを取るにはメールやなんかでは駄目で、実際に会って話をしなければしっかりとした人間関係は作れない、という人がいます。
それもまあもっともな話で、やっぱり顔も姿も分からないインターネットで、しかもTwitterのような短いセンテンスでのコミュニケーションでは、信頼関係を結ぶのはそれなりに難しいかもしれません。だから、そういう強固な人間関係はいいんです、Twitterの中にはなくても。Twitterにこだわらなくても、実際に会ってお酒でも飲んでじっくり語らうとかなんとかすればいいんですから。
それより問題は、希薄な人間関係を作るにはどうしたらいいか、なんです。そして、希薄な人間関係を作ろうと思ったときに、Twitterはとてもよいツールです。
希薄な人間関係なんて必要あるの? と思う人もいるかもしれませんから、順を追って説明していきますね。
希薄な関係を維持するのは難しい
人間関係とは、読んで字の如く、人間と人間がどういう関係を持つか、ということです。大学のサークル友達という関係、会社の上司と部下という関係、恋人という関係、お客さんと店員という関係。強固な人間関係を持つということは、裏を返せばその関係性の中でコミュニケーションを取るということでもあります。
そういうことを称して、空気を読む、なんていうことがありますが、僕達は四六時中空気を読んで生きています。KYなんて言葉が流行るぐらいで、友達同士であっても空気を読めない発言というのは好まれない場合があります。冗談1つ言うにも、自分の話1つするにも、相手との関係やタイミングがあります。メンドウな世の中です。
もし、その強固な人間関係から離れて、コミュニケーションを取りたいと思っても、現実社会で希薄な人間関係を作ってそれを維持していくというのは、非常に困難です。だって、当たり前のことですがコミュニケーションを取れば取るほどお互いのことが分かって人間関係ができていってしまいますから。希薄な関係を保ちつつ、コミュニケーションを取り続けるというのはとても難しい。
希薄な関係の素晴らしいところ
これがTwitterだとどうなるのか。Twitterなら素晴らしく希薄な人間関係を保つことが可能です。Twitterのつぶやきは指定しない限り、誰に宛てたものでもありません。それは、誰かに読むことを求めませんし、返事することも求めません。実に希薄なものです。
でも、自由です。人と人との関係に支配されません。
今日の昼ごはんの話でも、自分の好きなマンガの話でも、面白かったWebサイト、仕事で疲れた、今から寝ます、なんでも書けます。誰もそんなこと聞いてない、なんてツッコミはいりません。聞いていない人に向けては書いていないんです。
読むのも自由です。自分に宛てられたメールは読まなければ失礼ですし、返事を書かなければいけませんが、Twitterのつぶやきは必ずしも自分に宛てられていません。そして、どんどん流れていきます。読みたい時に読んで、共感したり、思いついたことがあれば、レスをつけてもいい。
お互い必要な時だけ、ふっと近寄って、コミュニケートして、それでおしまい。もしかすると、そんな姿を見て嘆く人もいるかもしれませんが、僕はそうは思いません。希薄な関係も、強固な関係と同じくらい、必要な場面があるんです。親密だから言えないことだってあります。
少しゆるくて、少し自由で、少し本音
積極的に現実社会の人間関係をオンラインに持ち込むサービスには、mixiがあります。これは、現実社会の関係性が反映されやすいので、足跡踏んだらコメント残さなきゃ、みたいなことも発生しやすくなります。mixiとtwitterは機能は似ているようで役割が全く違うんですね。
流れていくつぶやきの中で、興味を持ったときだけ、コミュニケーションを持てばいい。そこには、固まってしまった人間関係に支配されがちな現実社会よりも、少しゆるくて、少し本音で、少し自由な、コミュニケーションがあります。
それって結構楽しいと思いません?
と、言うわけで、Twitter参戦です。ゲームやマンガ、マーケティングの話など、ここで書くまでもないちょっとしたネタを、メモがわりに投下していこうかなあと、思います。